叡福寺清子

殺人美容師 頭の皮を剥ぎ取りますの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.0
邦題からグロを期待した貴方.貴方は悪くありません.人として当たり前の感情を示しただけです.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.でも実際は内面重視と,男性の前で猫被ってるOLみたいな作品に仕上がっております.海外の美容師事情はというか本邦でも美容師事情はよくわかりませんが,結構いい家に住んでいますのでそれなりの賃金なんでしょう.
その殺人美容師のクレアさんの中の人であるナジャラ・タウンゼントさんの代表作「スリー・デイズ・ボディ」が単なるゾンビ作品ではなく九相図だったように,本作はシリアルキラーモノの皮をかぶった「ニトラム」・・・あれ?ニトラムも大量殺人だからジャンル的には一緒か・・・
ともかく,キャメラはずっとクレアさんを追い続けます.なお,クレアさんに一番理不尽に殺された(カフェ店員さんも可哀想ですが)タトゥー女性は本作の監督さんでございます.これマメです.
ナジャラさんといえば,この人アレなんですかね.自身の秀でた容姿に対する破壊願望みたいなものがあるんでしょうかね.ホント普通にしてりゃ,男性だってもちろん女性も声をかけてくる容姿なんだから,心の空虚をとりあえず一夜の情事で埋めることさえ出来たでしょうに.もっと苦しくなるかもしれませんが,それでも人の頭の皮を剥ぐよりもマシでしょうに.違うのかしら,違うんでしょうね.でなければ,犯行に及んだりしないですものね.
そしてラスト.どっちに転がるかとドキドキしながら視聴してましたが,やっぱそっちかぁぁと妙に納得した次第.で,連想したのはもちろん「イングリッド ネットストーカーの女」でございました.