ペコ

私はいったい、何と闘っているのかのペコのレビュー・感想・評価

4.0
オンライン試写会にて鑑賞。芸人・つぶやきシローによる小説を映画化。仕事や家族のために奮闘する男の姿を描いた本作。どこにでもいそうな普通の中年男性の日常。45歳の春男とは同世代ではないけれど、「そういう時イラっとするよね」「そういう言い方されると地味に落ち込むよね」「本当はそんな事思っていないのに誤解されることあるよね」等、共感するシーンばかりでした。人生ってこんなもんだよ。失敗することばかりだけど、それでもみんななんとか生きているんだよね。観ている側も自然と自分に置き換えてしまうでしょう。春男の喜怒哀楽な姿が切なくもあり、笑ってしまいました。クスっと笑えるけど後半は家族の絆に感動。普通の幸せを手に入れるって実は難しいけど、春男くらい優しい男性なら、その幸せを手に入れられるのかな。観終わってみると「職場ではこんなに頑張ってるのかなぁ」とか「家族のことをこんな風に思ってくれているのかなぁ」と自分の父親に置き換えてしまって、不思議なことに感謝と尊敬の感情が出てきました(笑)
派手な映画ではないけれど、とても良質な家族の物語でした。安田顕の演技が上手い!
赤いスイートピーの歌い過ぎには笑った。
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