MiYA

ブレードランナー ファイナル・カットのMiYAのレビュー・感想・評価

3.8
何度も見ている映画ですが、ファイナルカットは初見。ラストシーンが違うのが意外でしたね。雨の夜のクライマックスが終えた後の、明るいドライブのシーンが印象的で良かったのですが…。

それにしても、1982年の作品なのに古びていないのは改めて驚異です。サイバーパンクでハードボイルドでオリエントな世界観には痺れっぱなしです。そういえば原作を読んだら全然違う話でがっかりした覚えが。リドリー・スコットが天才すぎると。

俳優も魅力的で、若きハリソン・フォードも良いですが、ルトガー・ハウアーとショーン・ヤングのビジュアルが完璧です。

この映画は、レプリカントを狩る側のヒーロー視点ではなく、アイデンティティの揺らぎに苦しみ、機械寿命に抗おうとするレプリカントたちの被虐者視点から見ると、悲哀が溢れてきます。

ラストで雨に打たれるルトガー・ハウアーの姿はとりわけ印象的。&結局寿命が来てたんなら主人公が危険冒す必要は全然なかったじゃん、と思っちゃいけないのかな。

BSプレミアム「プレミアム・シネマ」にて。
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