みずきち

ブレードランナー ファイナル・カットのみずきちのレビュー・感想・評価

3.5
この頃の彼は、映画監督というより画家だったんだなぁと頷ける作品で、それを叶えるアートディレクターやスタイリストなどチーム力の高さがわかる。音楽の入り方は(ややうるさい感じが特に)今もまったく変わってない。
like tears in rain… もラストシーンも秀逸だが最初はよく意味がわからず、徐々に多くの見方ができる良い映画だなーと思えてくる。これは信者がつくわけだ。

人工知能がその生命の最後に感じるのは、果たして命の有限さに対する愛おしさなのだろうか?人間にとって都合のよすぎる解釈だと感じるが、とても詩的で美しい幕引きだった。

ナポレオンを観てリドリー・スコット御大へのリスペクトが高まっているので鑑賞。グラディエーター以降の作品しか観たことないようじゃファンとはいえないなと…
想像より遥かにダークでサイコでアダルトで、びっくりした。好みの作品ではないが、もう少し人生重ねたらまた違って見えてくるかも。
みずきち

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