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ブレードランナー ファイナル・カットの516のレビュー・感想・評価

4.0
祁答院さんが「期間限定でブレードランナー上映してるよ!」と教えてくれたのでウキウキウォチング♪



37年前の映画
これは劇場で、しかもIMAXで見れて本当に良かった!
凄く表層的な事だけど、やっぱりIMAXのデカい画面と音響だと没入感がテレビと全然違う



既にDVDにもなっていて、何度か見たことあるのに
「あれ?この映画ってこんなに切なかったけ、、、」最後は涙してました。

一応の敵で、人間の奴隷である人造人間(レプリカント)の行動原理が「生きたい」って凄くシンプルで分かりやすい。

レプリンカントは純粋であるが故に狂気を感じる、演じてる役者さんの紙一重の演技がとにかく魅力的。
怖かったり、時に愛らしかったり、最後はパンツ一枚で狂い迫ってくるこの変態(レプリカント)が取る美しい選択に涙腺を刺激されるという、、、本当なんて映画だ!

物語が進むにつれて「追う側」と「追われる側」の関係が逆転する構造も良いよね~、興味が持続されるから飽きない。

 

今見てもチープに感じない映像をCGが無いに等しい時代に作れたのは、CM畑出身であるリドリー・スコットのセンスと妥協しない情熱だと思う

空飛ぶ車は吊るしてるし、タイレル社や東京と香港が合体したような街はミニチュア作って撮ってるんだよ!、、、作り手側も狂気だろ。

この映画、特に室内の「美術」と「照明」が本当に素敵、美しくて見ていてうっとりする。
タイレル社、デッカードの部屋、セバスチャンの家、ここの辺りはシャネルやルイヴィトンみたいなハイブランドのCMみたいなクオリティ。



スターウォーズみたいなカラッと明るいSF映画ではないんだけど、どこか心に染みる、スルメみたいに噛めば噛むほど味が出る何回見ても面白い作品



この作品、押井守の攻殻機動隊が好きな人には絶対オススメ!
世界観がゴースト・イン・ザ・シェルのそれです。
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