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最後の決闘裁判のm9のネタバレレビュー・内容・結末

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻は男の子を産むための所有物のようだった中世ヨーロッパ時代、ある騎士の妻が従騎士にレイプされ、決着をつけるために決闘裁判を行う。
騎士、従騎士、妻の3つの視点でその時何が起きたのかを明らかにしていくが、3者の視点によって同じ物事でもニュアンスや空気感が違ってみえるから飽きがない。夫視点だと夫はいい奴に見えるし、従騎士視点だとたしかに妻は気があるように見える。最後に明かされる被害者である妻の視点がとても辛く、地位や名誉にこだわり結局は妻を後継者を産むための物のようにしか考えていない夫や、自分にとって都合のいいように解釈し続ける従騎士、どっちにも腹がたつ。
明らかな被害者でも、余計なこと言わず黙っとけよと味方であるはずの友人からも白い目で見られ裏切られるのが辛い。でもその風潮は今でもあるかもしれない。

妻を演じたジョディ・カマーの涙を堪えながら闘っていくシーンが良い。決闘のシーンの迫力も!
辛いシーンも多いけど集中して映画館で観てほしい映画
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