リドリー・スコット監督最新作。史実に基づく歴史作品。
1300年代の後半、フランスに実在した騎士ジャン・ド・カルージュと、その戦友ジャック・ル・グリ、カルージュの妻であるマルグリッドの3人をめぐる裁判と、その真偽を決するために行われた史上最後の”決闘裁判”を描く。
訴えを起こしたジャンと被告のジャック、そしてマルグリッドの3人の視点から同じストーリーが3回語られるという特殊な構造で物語が描かれるのがおもしろい。中世ヨーロッパのどんよりした雰囲気、丁寧な描写が重厚で観応え抜群。
クライマックスの馬上試合の決闘シーンも重々しく痛々しい。"歴史モノ"と"決闘"と"立ち上がる女性”、というリドリー・スコットの十八番要素がバッチリ詰まった一作!
ちなみに、20世紀FOXがディズニーに買収されたことにより、映画冒頭のロゴ(スター・ウォーズの最初に流れるアレ)が、 ”20th Century FOX" から"20th Century Studios"になっていました。(FOXのロゴは昨年の『フォードvsフェラーリ』が最後だったのこと)