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カード・カウンターのseapony3000のレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
5.0
豪華だけど安っぽいカラーリングのイルミネーションに「魂のゆくえ」を、ちょっとソワソワしてしまう人差し指ツーン(なにアレ)の面会室のシーンに「ライト・スリーパー」を思い出さずにはいられない。服役中に身につけたギフトはギャンブルの恍惚ではなく目立たずに生きる手段として。カードは確率。贖罪としての一方通行な善意も大金もあっけなく無駄に終わる世界。スーツケースの中から白いシーツと麻紐。ここでも日記を書くウィリアムテルことオスカーアイザック。全方向的な配慮ナシ、傷ついた者に過度に寄り添うことなくひとりの男の、個の物語をみせてくれる相変わらずのポールシュレイダーでよかった。

ウッ!とかアッとか聞こえてきてたデフォーとのシーンどんなんだったんでしょーーね……とかいろいろ思い出せば思い出すほど相変わらず絶妙に変なの作るなーシュレイダー。
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