100shimo

カード・カウンターの100shimoのレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.5
エグゼクティブ・プロデューサーを製作総指揮と訳さないでと町山さんが言ってましたね。たしかにどこまで作品に関わっているか分かりませんからね。
オスカー・アイザック主演による本作。冒頭で主人公が言うように、毎日同じ時間に起き、同じことを繰り返す、そんなルーティンが私も好きなんです。習慣化が最強と言われるのは、なにも考えることなく行動できるからです。
主人公が若い青年にどうしてそこまで肩入れできるのか、おそらくは自分ができなかったこと、人生をやりなおすことを青年に託したのではないでしょうか?もちろん過去の罪への贖罪の意味もあります。
それだけに最後の結果には悔しい思いがあったはずです。結局、他人を救うことはできない、他人は変えられないという現実を突きつけられる映画でした。
スコセッシがどこまで関わっているかは分かりませんが、ポール・シュレイダーの脚本はお見事、見応えあります。
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