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LAMB/ラムのNAOのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.4
Filmarksさんの試写会にて🐏

ポスターやら名前やら流れやらが凄いキリスト教感。からの…ていうところがA24の大好物感すごい。

これは景色はもちろん綺麗なんだけどものすごく音、サウンドにかなり気をつかっているなと思いました。

最初の吹雪?嵐?のクリスマスの夜。風の音なのか、息遣いなのか…ものすごく不穏な音や環境音がうまく使われています。
カメラワークが独特でPOV🐏…たまに聴こえてくる息遣い……🌪

そしていつも愛らしいと思って見ていた羊が妙にリアルで、顔の動きや仕草、表情が豊かすぎて、もう何か言っていることが聞こえてきそうな位そしてそれに付随した生物としてのそれぞれな母親の愛と執念と言うものがひしひしと伝わってきて、怖ささえ感じました。

🐏ちゃんにピアッシング…👂めちゃくちゃ痛そう。お産のシーンやズドーンのシーンも可哀想で血が苦手な人は辛いかも。

ノオミさんが好きで彼女の作品は結構見てるけど、彼女の感情が読めるようで読めない演技がとてもはまっていた。

これは一体どうなっていくストーリーなのかと途中から考えてしまったが、まさかの展開でこの監督がいつもと違いすぎるテイストからのこの映画で、ここでちょっといつもの自分風味を出してきたのかな?ジャンルが変わったような不思議な感覚でした。

ちょっとダンサーインザダークを感じさせるようなふいんきというか乾燥具合。いや、ちょっとミシェルゴンドリーさえ感じてしまったあの何か(笑)遺伝子的にどうやって人間の?もしやお父さん…羊と…🙀てアホなことを考えたのでありがとう(笑)

アダが鏡の前で思う不思議な気持ちや違和感がうまく伝わってきて、自分のコンプレックスやルーツにいろんな気持ちを抱いている人は感情移入するのではないかなと思った。
まー技術的に難しいのはわかったけど、スプーンで口までシリアル持っていくとか🥣そういう描写見たかったな〜

アイスランドの景色や美術、グレーディングが美しく青みがかった世界はアダの真っ白なお顔とビビッドなカラーのセーターを引き立てる。

ここで終わるのかーーーと思ってしまったがしょうがない。

エンドロールが全く読めず…なんじゃこりゃ〜と見てました。
でもさすがアイスランド。ビョークっぽい文字たくさんでした✍️

アイスランド、あんな気密性の低いおうちなのにセントラルヒーティングでノースリーブ でいけるのか〜て思ったけどまぁ、NYもそんなもんだったな…🏠

正体が知りたい…。
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