IKUZAGIE

LAMB/ラムのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
2.9
アイスランドの景色がとても綺麗で、映像が素晴らしかったから観ていて飽きなかった。アイスランドを改めて地図で確認すると、イギリスのお隣アイルランドから、もっと北に位置するのがアイスランド。相当寒そう。人口も少なそう。
内容は、まあまあ面白かったけど、変でした。真っ白な吹雪の中に「なんかいるぞっ」ていうオープニングから、もう何やら不思議で不穏な感じでした。演出はホラー・スリラー系で終始身構えますが、話の展開は割と淡々としていて、それがまた奇妙な感じでした。並みの映画なら町中大騒ぎになるんでしょうけど、どこに話が向かってるのか分からなくて緊張感ありました。
話だけを純粋に追えば、「うちの子に何するんじゃい!」って事なんですが、もう少し深い宗教的な意味とかあるのでしょうか?映画の冒頭はクリスマスだったのでキリスト教的な何かとか?お母さんの名前も「マリア」だし。「禁断(タブー)が、産まれる。」ってキャッチコピーからも、なんとなく宗教的なところに結びつくのかと思ったのですが、詳しい解説が欲しい。こちとら仏教・神道ベースで信仰心も薄い一般的な日本人ですから。(誰かおせーて)
ネイチャー・スリラーというのも正直ピンとこず、変わったダークファンタジーを観てる感じで、ただぼんやりと価値観の違う海外作家の絵本を読んで、「ふーん」って思う感じに似てました。
羊の子供は妙に可愛いかったけど、やはりちょっと不気味。なんともスッキリしない映画の結末は予想外すぎてちょっと笑てもたけど、そんなに後味悪い印象もなかった。なんでだろ。映像に見入ったせいでしょうか。
どうせなら、違う動物の頭を持つ子供の話をオムニバスにしたら良かったのにと、ふと思ふ。変な映画ではありましたが、興味ある方は絶対映画館ですね。アイスランドの景色は凄いから!(とりあえず映画の解説でも探してみるか。解説次第で評価爆上がりかも)
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