とも

ガール・イン・ザ・ベースメントのとものネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

父親が娘を20年間にわたって
家の地下室に監禁し、暴力を振るい、
呼吸すら父親の采配、そしてレイプして子供を生ませる
フリッツル事件という実話を基にしたもの。
父親役の俳優ごと嫌いになりそうな程の演技。笑

これでソフトな表現かと思うと吐きそうになるけど
ググってみただけでもわかる、実際は数十段えぐい。
結果この映画が霞むほど。
あと近親交配やのに子供はその影響は受けてないんとか
そもそもなんでこんな奴が家庭築けたんやろとか、
腑に落ちひん点はいくつかあった。

この父親が終身刑になったとて時間は戻らない。
彼女の心のキズを考えると胸が張り裂けそうになる、
という表現ではぬるいぐらい。

母親や姉妹は気付かず地上で暮らしてたって、
こんなに近くにいるのに、、
そしてこんな事が各地で起こってるなんて。
家族はもっとなんとかできひんかったんかなって
思わずにはいられない。
そして家族との再会の瞬間をもっとみたかった。


Itと呼ばれた子 ' A Child Called It 'を思い出した。
これも映画化してもっと広まってほしい。
文庫が、読む手が止まって泣けてくるほどえぐいから
表現に制限がかかる映画化はしてほしくない気持ちも
半分あるけど。

些細な違和感を察知する本能や
形のないものを感じ取り見抜く力は本来人間も鋭いはず。
虐待に対してに限らずそこをもっと磨かなきゃ。
とも

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