とてにゃん

ガール・イン・ザ・ベースメントのとてにゃんのレビュー・感想・評価

2.0
周りは誰も助けることは出来ず、サラという一人の女性の強さがありありと描かれているのだが、そんな彼女の尊さが霞むほど父親の非道さが群を抜いている。容赦の無い演出が怒涛のように押し寄せてきて、鑑賞中は本当に気持ち悪くなるのだが、唯一、サラの見た目が監禁された当初と変わらないのが救いだった。とても20年経ってるとは思えなかった。本来、そういう細かい点も抑えておいてくれと思うが、本作にとってはそれが拠り所になるくらい、全編を通して気持ち悪かった。もし、サラが年老いた演出も加えられていたら、耐えられなかったかもしれない。