とてにゃん

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のとてにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

非常に良かった。
普段は烏野視点だが今作は一貫して音駒・研磨視点となっており、どうやって烏野を攻略するか、どうやって翔陽を仕事させないかの、研磨の戦略の内側を知ることができて、新鮮な気持ちで観ることができた。また、研磨視点でクロとの出会いや幼少期等の研磨の内側も描かれており、正直烏野より音駒の方が好きになるくらいだった。
構成にしても、第1セット・2セット・3セットでそれぞれテーマが違って、退屈することも無かった。特に第2セットでは、既に両チームアイデアを出しきっていたので、3セット目はどうなるんだろうと思っていたが、ハイキュー、ひいてはスポーツアニメはかくあるべしなラリーの応酬・本気と本気のぶつかりあいを、ゴリゴリの作画の物量で描き切ってみせたのは圧巻。やはり、最後の研磨の目線で映した試合の様子はオチも含めて演出はこれしかないなと唸らされた。
そして、音駒が負けても何故か悔しくない、その清々しい幕切れを研磨達だけでなく見る側も感じさせたその作品作りが、最も称賛されるべき点であると思う。