MaruyamaRyo

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のMaruyamaRyoのレビュー・感想・評価

5.0
ほぼみんなが思うクレしんの最高傑作だと思うが、鮮度が重要で、親世代が70年代生まれかつ、21世紀が始まる2001年に見ることが一番ベストという稀有な映画。だからこその怪作なのだと思う。

ケンとチャコが魅力的で、敵というより正義同士のぶつかり合いで観ている側も、ひろしと同じく気持ちが揺らいでしまいそうになる。
ケンは単にフェアな奴だと思っていたが、今見てみると、ケン自身も途中から心のどこかで野原一家に自分の計画を潰して欲しいんだなと感じた。一方、チャコは計画に固執していたりして、その理由を探るのも面白い。

ひろしの回想とか、階段シーンなどは当たり前だが今見てもグッとくる。この映画が良すぎた副作用で、ここから先、無邪気に映画版クレしんを作れなくなってしまうのが残念。
MaruyamaRyo

MaruyamaRyo