少年の頃、警察官の母親の目を盗み遊び場としていた留置場でのチンピラの話をまに受けて、ヤクザワナビーとなった若者が自称極道として事件に巻き込まれていくノワールコメディ。
耳の不自由な娘に恋したことで、彼女の父親を殺した街の大ボスの命を狙うことになる怒涛の展開がスゴい。
冒頭で少年にチンピラが語るヤクザと警察とどっちがスゴいかという逸話のヤクザが、大ボスのことだと話が進むにつれて見えてくる。
冒頭で少年にチンピラが語るヤクザと警察とどっちがスゴいかという逸話のヤクザが、大ボスのことだと話が進むにつれて見えてくる。
更にその中でヤクザ相手に威張り散らして逆襲に遭い街にいられなくなった警官が娘の父親だということも。
この辺の伏線の張り方が抜群に上手い。
主人公はヤクザとしては全く大したことなく、中学生の恋愛の仲裁をシノギにしたりするショボさ。そんな彼がふとした流れから相手の勘違いの連続でいっぱしのボスに成り上がっていく展開が可笑しい。
主人公の母親は若者が警察官になるものだと思い込んでて、そんな母親とのすれ違いギャグもあり飽きさせない。
ただ邦題にもなってる「極道」という訳には違和感も。
「極道」というワードには「任侠」とか「盃ごと」とかの日本的でウェットなイメージが強すぎて、インド映画にはハマっていない気がする。
普通に「ヤクザ」や「ギャング」とかじゃダメだったのだろうか。
#IMW2021