このレビューはネタバレを含みます
インタビューと撮り置きのライブ映像で構成されるので仕方ないところはあると思うが、時系列にこだわり過ぎず、並べても良かったのではないか…。前半のインタビューが「今井次郎とは」の人物像や価値観を語る定義付け系が続いて、後半の国広さんのあたりにならないと「彼がこう言ってた」「こういうことしてた」的なエピソード、ストーリーが出てこないのが、観る者に彼の生き生きとした姿を想像させるにはやや辛い。オブジェの創作プロセスについてのエピソードも、電球以外にもあると良かった。ミールアートも、食べることは生きることというイメージが出るので、亡くなったという話よりも前にもう少し短い尺で登場させた方が良かったと思ったが、観賞後にミールアートの写真集を出していると知り、ラストを飾る理由にやや合点がいった。