coyote

潜水艦クルスクの生存者たちのcoyoteのレビュー・感想・評価

3.9
この映画の日本公開のニュースが流れているのが、ネット上を遡ると2022年2月15日。露軍侵攻前夜のウクライナ情勢が影響を与えたということではないと思うが、作品内のロシアの大国としてのメンツや懐事情、上層部の硬直した考え方は、今の戦況とオーバーラップする。

そしてそれらを見聞きするにつけ、日本人であるが故に、第二次世界大戦当時の自国を彷彿とする気分にさせられる。ウクライナ侵攻後の報道では、日本も防衛・エネルギー政策の転換が急務であると言うことばかり謳われがちだが、舵をとる為政者の思考回路は、当時に比して転換できてるのだろうか?強いて言えば、大国としての変なプライドはさすがにもうないだろうが、それ以外はマインドとして日本はロシア寄りだよなぁ…むしろ日本でもし圧政があってもデモ・反論すら起こらないんじゃないだろうか?などと考えながら見てしまった。
もちろん、ロシアの考え方は全く共感できるものではないが、少なくとも「おそロシア」などと揶揄するだけでは済まされない気がする…

トップにリュック・ベッソンがクレジットされて、ンンン⁉︎と驚いたが、彼の経営するEuropa Corpの制作だからということに過ぎない模様。
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