イタリアの女性監督アリーチェ・ロルヴァケルがCOVID-19ロックダウン時期に、古い16mmカメラと期限切れのフィルムを使って、自然豊かな近所(4つの道)を歩き撮影した短編。
東に向かう長い未舗装の道。
その先には、愛犬と暮らすエンザという女性が一人暮らしている。
南へ向かうとあまり使われていない小道が。
その先には、詩人らしき男性クラウディオが一人暮らしている。
北には通りはないが、広がる野原に野生の小道がある。
そして最後に登場するのは、エマニュエルとアレッサンドラが元気な子供たちと暮らす家族ファーム。(この写真はお子さんの一人)
エンザからは、粘り強さと上品さを。
クラウディオからは、この世に存在することについての詩や思慮深さを。
エマニュエル一家からは労働と想像力を。
それぞれ、教えてもらっていると語るアリーチェ。
「かつてフランスで、樹齢千年以上の木を見たことがある。植物学者によると、その木は隣人(周辺の環境)と調和していたおかげで長生きできたのだという。」と、隣人との調和・共生する暮らしを実践されている様子が、味のある古いフィルムの映像から伝わります。