SYAKE623

Shiny_Flakes: こうして僕は麻薬王になったのSYAKE623のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

犯罪者のドキュメンタリーといった、責め立てるような内容ではなく中庸的なスタンスだったことが見易さに繋がっていると感じた

今回の主役は、通販で莫大なカネを1人で稼ぎ、商品が違法な薬物であった
違法であるからサイトの利便性やインターネットで行うといったビジネスマンがいなかった
違法ドラックと関わる人間のビジネス力の低さは、社会から離脱した人間とドラックの相関の表れ
それが成功者となれた大きな理由だと思う
なので、他の商材でも大物になれたかは確実ではなかったと考える

刑務所から出てからまずは他のビジネスに流用して…みたいなことをしても思った通り大成功とはいかず、また犯罪に手を染めるというストーリーを想像できる
というか、捜査線に乗っているならたぶんそうだよね

自分なら、若くして薬物王になったことで世界の主人公感はかなり味い、それが青春時代に起きたことならその後の人生の価値観にかなり根深く残る
ドキュメンタリーを受けることで自分の話を世界から面白がられたり、SNSの反応をみてエゴがとんでもなく肥大化することで、自分は何者かであり続けなくてはと考える
それはその後の人生を息苦しいものにしてしまう
どこかで一度足踏みが必要だ

撮影のセットやカメラ用の線路が出ているのだが、個人的にはそういった裏面を隠しているものの方が好きだ

だが、それは映画に関してだけでドキュメンタリーにおいては適応するべきではないと発見があった
裏方部分を主張することは、撮影されたことが強調される
それは物語への没入感を弱めてしまうノイズとなり、夢中になれない
だが、これはドキュメンタリーで再現映像や関連映像、インタビューである
実話であるベースがあった際にはこの論理は成立しなくなる
この撮影技法はドキュメンタリーであればなんの問題にもなりえなく、映画とは分ける必要がある
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