このレビューはネタバレを含みます
痛々しい青春映画。
色んな嘘をつき続けた結果、皆が嘘だとわかってる優しい嘘に辿り着く。
街中での涙の演説が胸に刺さる。
軍人教育が今なお続いていると言われる日本。前に倣うことを強いてきた社会が子供の個性を殺し、匿名にしか逃げ道がない現代、というのは一理あるのかなと思ってしまった。確かに、何も考えずに従ってきたが、その必要性に関しては何も教えられてなかったことは多々あるような気がする(だからといって、花梨の入学式での振る舞いはどうかと思うが)。
それにしても、ゲリラ的な撮影だったように見えたが、東京ではあまり人集りとかは出来ないんですね。それこそ嘘の予行練習的なことがなされていたのか。
話は結構ダークな方に進んでいき予想外だったが、最後のあかりちゃんのカメラ目線での花梨の真似(舌出しgooポーズ)を見ると、これも全てプリテンダーズの作品だったということなのか、と。