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オアシス:ネブワース1996のののレビュー・感想・評価

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)
5.0
ド派手なメイクや髪色をしてるわけじゃないし、大量のアクセサリーやぶっ飛んだ服を着ている訳でもない。けど、他のバンドより何倍もロックでカッコイイ。彼らが楽器で音を鳴らし、そこにリアムが歌をのせるたびに心が震えた。
当時のファンの貴重な話たくさん聞けて嬉しい。なかなか繋がらない電話にイラついたり、焦ったり、いつもより早起きしてチケット売り場へ向かったり。自分の力だけで手にしたチケットは、スマホひとつでとれる今のチケットより、何倍も輝いていて宝物なんだと思う。苦労してとったからこそ、当日に色んな感情がうまれるんだろうな。そういったひとつひとつの行動が、当時のファンの思い出に深く刻まれてると思うと羨ましい。当時は、沢山の問題もあっただろうけど自由を叫べる時代だったんだ。
そして、ライブを待っている間のファンたちの過ごし方も新鮮だった。今なら皆スマホをいじって時間を潰すだろうけど、この年代の人達は、知らない人と会話をしたり熱唱したり踊ったり、まだ始まってないのに音楽で楽しんでいてここに集まった全ての人がoasisを愛しているんだなっていうのが伝わった。Blurやジョンスクワイア、ジャーヴィスコッカーもうつってて大満足。
oasisは元々ただの音楽好きの人間で始めた小さいバンドだった。けど、そこに嘘はなく真っ直ぐにロックンロールを歌ってきたから、何十万人の人間を、たった2日で伝説へと連れ込み、人生で一番最高の日だったと誰もが確信するくらいのライブを披露できたんだと思う。oasisというバンドが生み出した最高のロックンロールを、爆音で聞けて大画面でみれて良かった。
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