私はそこまで根からのOasisファンというわけでは無いので、映画としてのレビューになります。
この映画のメインはもちろんOasisであり、Oasisのネブワースでの2days総動員25万人超のライブなのですが、この映画の主人公はOasis含めこの会場にいた全ての人、そして会場にいなくともこの時間をOasisと共に過ごしたOasisファンなんだなと思いました。
映像的には、(ライブ自体ももちろん凄いのですが)編集が最高にテンションを上げてくれて良かった。当時のハンディカメラで撮ったものからメインのカメラの映像(多分リマスターされてるもの)まで、色んな角度と質感で撮られたものが音楽に乗って入り乱れていて興奮した。
Oasisのメンバーの語りは今の映像が無いのが良かった。そして途中途中でファンの語りも入り、再現映像と共に流れるのですが、その再現映像がまたこの世界観(?)本編(?)に一切支障をきたさないのが良かった。
最後、「"あの曲"をやらなかったなんて信じられない。"あの曲"こそオープニングかエンディングに相応しい」とのファンの語りの後流れるRockn Roll Starで鳥肌。なんだその終わり方……洒落すぎてるぞ……。
そしてOasisとは関係ないけど、90sのこの時代と今の違いとしてSNSやインターネット、スマホについて語られたのが短くても印象に残った。日本人アーティストのライブは撮影禁止のものも多いがやはり海外では撮影OKが主流。人に自慢するためとか動画を撮るためとか、Twitterにあげるためではなく純粋に音楽を楽しんで、時間を忘れる感覚を楽しんで、歌いたいなら歌って過ごすためのライブだった時代。羨ましい。
そして映画とは全く関係ないですが、グランドシネマサンシャイン、綺麗で高級感あってワクワクした。唯一の難点は換気がそこまでしっかりされてないように感じたところだけです。ちょっと贅沢したい気分の時にまた行こうかなと思います。
