ゆずきよ

愛なのにのゆずきよのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
3.3
瀬戸康史さん第一子誕生のニュースを見てお祝い(?)に鑑賞。
最初にお伝えしておくと、あまりお祝い気分の映画ではありませんでした。
山本美月さんすみませんでした。

物語は古本屋で働く店主に、女子高生が求婚する。一方、その店主の忘れられない女性は結婚を控えて式の準備をするという所から始まる。
女子高生は流石にダメでしょうと思いながら観ていくが、段々と何が正しいのかがわからなくなっていく。
別の大人の方が汚くて、残酷。
愛って一歩間違うと犯罪と隣り合わせだからね。
結婚式から揉める夫婦はテレビや映画の中だけかと思っていたけれど、実際に話を聞くとめちゃくちゃ多い。
我が家はお互い若かったり色々と理由はあって式は挙げていないが、良かったなと思う。式を挙げた夫婦は挙げて良かったって言う人が大多数だけどね。
中盤頃からシリアスな展開となり、どうなるのかと思いきや、
えっそういうこと?…えっ!?
となりました。
そこからはどれだけシリアス展開になってもちょっと笑ってしまう。
登場人物達が、人間くさくて汚くて愛おしくも感じたよ。

邦画らしい邦画でした。
愛って色々な意味もあるし、便利な言葉だなって思う。
そこに愛はあるんか?なんて、何かしらの愛は絶対あるんですよ。
自己愛だって愛だし、家族愛だって愛だし、偏愛だって愛ですから。
すっきりするわけでも心に響くわけでも無いけど、なんか嫌いじゃ無い映画でした。
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