てるる

女神の継承のてるるのレビュー・感想・評価

女神の継承(2021年製作の映画)
4.0
「哭声」のナ・ホンジンが原案・プロデュースしたタイホラー。

めちゃくちゃ楽しみにしてたのに、まさかの機材トラブルにより序盤で無音に。
巻き戻してもう1回ってなって観てたら、今度は誰かが冒頭からやってくれと言ったらしく、また巻き戻し。
無駄に冒頭15分くらいを3周するハメに。

実はこの後に「ハーティ」のオンライン舞台挨拶の時間が迫っていて内心焦る。
結果的に舞台挨拶が中止で助かりましたけど、おかげで中盤くらいまで集中出来ず。

それでも少女がだんだんとおかしくなっていってからは面白くなってきた。
いやぁこの子の演技は素晴らしい。

そして終盤は「来る」を彷彿とさせる除霊バトルへ。
ナ・ホンジンも監督2人とも「来る」を観て「俺達もこれやりたい!」てなったんじゃないかと予想。

ジャンプスケア的な驚かせはあるけど、全く怖くはない。
むしろ後半はワクワク感の方が勝ってて楽しかった。

POVモキュメンタリーなので、どんな状況でもカメラ回してたり、カメラ落としたのに上手い具合にカメラが向いてたりするなーてのはある。

それにあんな状態になった少女は最初から閉じ込めるなり、縛っとけよと。
他のエクソシスト映画を見習って!

後半は色々と考察しないと分からないような部分もあって、もう1回観たくなった。
時間なくて買えなかったけど、パンフも欲しい。

しかしこれまた「呪詛」と並んで、Jホラーを原点として自国の要素を取り入れて進化させた良作。
Jホラーでもこういうの観たい!

なんなら「女神の継承」にも柴田理恵とか松たか子とか参戦したユニバースが観たいよ!
Jホラーにもそれくらいぶっ飛んだ勢いのある映画を撮って欲しい。
てるる

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