凄いものを見た。
ホラー映画はいくつか種類がある。
「真面目に作ってる素晴らしいホラー映画」や
「ふざけて作っている面白いホラー映画」、
「ホラー映画を皮肉っているホラー映画」など…
その中でもこの映画は間違いなく「真面目に作っている素晴らしいホラー映画」であり
ここ最近見た中でダントツに怖かった。
前知識無しで見たのが良かったのかもしれない。
女神の継承を義務としている一族に密着したドキュメンタリー映画で最初は驚いたがしっかり怖くて安心した。
とにかく演者さんの演技が凄まじい。全員。本当に一人残らず素晴らしかった。
ニムを演じたサワニーさんは舞台女優なのに自然な演技もできるし
ミンを演じたナリルヤさんはしばらく見たくないくらい怖かったし…
この時代に、この歳になって思い出しただけでゾッとする映像が見れたことに感動。本当に見てよかった。
例えばある人が呪われたとしてその人を除霊するのに儀式をするとしますよね。
普通なら儀式のシーンをクライマックスに持ってくるので余裕がない映画はすぐその儀式シーンを見させて怖がらせようとしますが
この映画は「儀式やるぞ」ってなったら「じゃあ5日後ね」ってなる。
正直、この5日間って無駄なんですよね。ストーリーから消しても何の支障もない。けどこの映画はこういった"無駄なシーン"がめちゃくちゃ怖い。この余裕がめちゃくちゃに憎たらしくて最高。
強いて言うなら「今この映像誰が撮ってるんだろう」現象が多々あり、良くも悪くもドキュメンタリーとして影響を与えてるんだなと思った。
とにかくここ最近見たホラー映画の中で一番面白かった。マジで見るなら劇場鑑賞おススメです
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[この映画Best俳優]
ナリルヤ・グルモンゴルペチ
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆☆