すみれmovie

女神の継承のすみれmovieのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジャパニーズホラー(Jホラー)ならぬアジアンホラー。
陰湿な感じのじっとりした怖さが◎(ジャンプスケア要素も程よく)。

土着の何か(ここでは精霊)が出てくるタイプの話なので、モキュメンタリー形式にしたのは正解だった。

ニムやミン、ノイらへの取材で、それぞれがどんな性格なのか、バヤンとはなんなのかみたいな、余所者には到底わからないであろう部分の説明が至極簡潔かつ効率的に行われている。

また、撮影者たちも余所者ということで、画面越しにすべてを見ている感じを共有している感覚になった。
中盤以降、カメラマンたちが戸惑い、困惑している様子がダイレクトに伝わってきた。

正直、カメラマンに対して「カメラで!!カメラを武器に戦って!!」「ミンの義姉に赤ん坊はいるって伝えて!」みたいなツッコミどころはあったが、例えばこれらの演出が意図的に作られたものだったとすれば、この取材班たちもすでに精霊や女神の影響で自由に行動できないようになっていたのかもしれないし、反対に、取材班として「もっと面白いことを」と事態をあえて引っ掻き回そうとしたことも考えられる。

唯一、動物と赤ちゃんが悲惨な目に遭うところはかなりしんどいけれど。

最後、動物たちを酷い目には遭わせていませんみたいな注意書き(テロップ)でちょっと安心した。

オチもなかなか好きでした。
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