オバケ大統領

女神の継承のオバケ大統領のネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

タイの山間部が舞台ということもあって緑の匂いが濃いじっとり湿ったアジアンホラー感は高い。一人の若い女性が変貌していく怖ろしさは、演者さんの熱演もあってかなりの物。モキュメンタリーという形で展開されていくが、この手の作品の常として途中からその体裁はどうでもよくなり、何なら後半は劇伴すら流れて盛り上げる。エクソシスト物として始まりゾンビ物的な展開も挟みつつ、全く救いのない、終末を感じさせるラスト。
このあたりも良いです。親の愛情が事態を悪化させるというのが徹底していて意地が悪い。最後の最後、インタビューで女神への信仰を疑う発言をこぼす巫女のオバサンの姿を映して終わるが、その時点で負けは確定していたのだろうなと。