江口寿史の漫画を西久保がアニメ化。制作はIGタツノコ時代のがプロダクションIG。
父親がかつてプロボクサーだった赤城エイジ。バンド活動と喧嘩に明け暮れる日々。
学校にはオリンピック候補の草薙がいるが、幼なじみのマリナをエイジと取り合う。
エイジの才能にボクサー転向を進める老トレーナーの乃木。
チャラかったエイジだが、草薙とのスパーと、兄の敗戦・引退により本格的にボクシングを始めようとする…
というエピソード1的な内容。
80年代のカルチャーが背景にある作品なので、ヤンチャもするがヤンキー路線じゃない。
ボクシングもするがスポ根路線じゃない。
強いて言えばあだち充のタッチに似ている。背景画も白を基調とした清潔感ある仕上がり。
(背景は実写のトレースだと思うが、線画のみで色彩が少なくコントラストをキツめに表現している。)
だがあだち充と違い、江口寿史の持つリアリズムとポップなテイストはあの時代のオシャレ感の牽引力がある。
また、ライバルが恋愛に対し異常にプラトニックで交換日記から始めようとする等、ギャグも特有のえセンスだ。
熱血よりもクールさが格好良かった時代が見事に反映されているね。