漫画家・井上雄彦の思いのこもった「SLAM DUNK」でした。
原作の「SLAM DUNK」を知らない人には、なんだ？という部分が多いかもしれない。原作を知る私としては、クスッとするところが多数ありましたが。
アニメの「SLAM DUNK」好きの人には、ちょっと違和感があり拒絶反応が出そう。声とか動きとか。もともとアニメ版に思い入れのない私には、全然問題ありませんでしたが。
劇場には親子連れ（小学校低学年）の姿も散見されたが、子供にはちょっと退屈なシーンが多かったかなと感じました。大事な「母子関係」を描く描写でしたけどね。
試合のバスケットの動きはとても良かったと思います。違和感もなくゲームを実感できました。
CGゲームに慣れている子供たちには、より楽しんでもらえるのでは。
主役はあくまでも「リョーちん」です。
リョーちんにフォーカスしながらも、メンバーたちの心模様も描いていてゲームに感情移入できる仕上がりになっていると思います。
ただ、残念なのはゲームのクライマックスの描き方が「映画」的な盛り上がり方になっていなかったところですかね。
この点こそが、漫画家・井上雄彦なのかなと思えたシーンではありましたけど。
あと、リョーちんと母との描き方ももう少しということで、映画的評価は少し落としています。漫画「SLAM DUNK」山王戦を描いた点としたら、4.5ぐらい挙げても良いかなと思います。
「THE FIRST」の意味合いは、初めて「SLAM DUNK」を見る人に向けてという意味があるようです。二部作三部作を期待した人には残念ですが
これで「SLAM DUNK」の映像化は終了のような気がします。
原作の「やまおう戦」を動く絵で見たいと思う人は、ぜひ見てください！
