蛍のはやお

THE FIRST SLAM DUNKの蛍のはやおのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.5
二十数年ぶりのスラムダンク
沖縄県民大歓喜

ハードルはちょっと低めに見に行ったがスポーツ漫画の金字塔はスポーツ映画でも最高の作品に仕上がっていました。海外で流行ってもおかしくない位映像とストーリーのパンチ力がマイク・タイソン

予告が出た際のCGアニメーションには不安がつのりましたが、本編を見るとCGだからこそ作り上げられたワンカットでのスピード感や、体の動きが完璧にバスケットボールというスポーツそのものでした。

流川がジョーダン、みっちゃんがレジーミラーと参考になった選手に似た動きをする事にスラムダンクという世界に命が吹き込まれたみたいで感動が止まりませんでした。
それを見れただけでもお釣りが帰ってくる位に感動的な作品です。

主人公視点が変わっており、作者の意志同様これまでとは違ったスラムダンクを見ることが出来ました。

かなり前の作品のため修正が多々あり、入れて欲しいシーンがなかったり、ストーリーの補完が後付っぽかったり、絶対に桜木花道の声は元の方が良かったと思った(個人的には最後の展開もあんまりだった)
けど、原作では不思議に思ってた所が辻褄が合うように設定されていたり、現実的に納得いかないようなシーンのカットだったりはめちゃめちゃ制作陣の英断が光っていたと思います。

原作のスラムダンクでは主人公のスポーツ選手であり男としての成長や、仲間の友情や努力が描かれていましたが、今作は青年の過去との葛藤、決別をストーリーとして展開していました。
だいぶ重いし苦しいストーリーだが、青年らしく折り合いをつけて成長していく姿は今の若い少年達だけでなく、あの頃少年だった大人達にも変わらず勇気を与えてくれる”素敵な青春”だけじゃない物語に変わっていました。

スラムダンクを知りながら大人になった今ですが、あのころの青春や必死さを一生忘れたくないな、と思いました
蛍のはやお

蛍のはやお