バスケットボール漫画の金字塔を原作者自らの手でアニメーション映画化。情報を絞った事前プロモーションやTVアニメ版からの声優総入れ替えなど悪い意味で前評判が盛り上がった本作ですが、蓋を開けてみれば、もう、大傑作！
モーションキャプチャーを多用したCGによるキャラクター表現で描く試合の迫力・臨場感、宮城リョータを主役に据え原作をよりエモーショナルかつ映画的に強化した脚本・演出と、日本アニメ映画離れしたパワフルな作品に仕上がっていました。
ともすれば過剰な感情的表現や泣きの演出、旧来からのファンへのサービスに走ってしまいそうなところを、どこか一歩引いた冷静でソリッドな画作りと演出で貫き通したのは見事の一言に尽きます。
ちょっと他に類を見ない、まさに「初めてのスラムダンク」になっていた。
日本アニメーション表現のネクストレベルを見せつけられた感じです。これは年間ベスト級の素晴らしい作品。
試合中のコート内など音響演出も素晴らしく実に映画館映えするので、ぜひぜひ劇場でご覧ください！
