このレビューはネタバレを含みます
(鑑賞前の状態)
・原作既読。
子供の頃に全巻持っていたけど友人に借りパクされて以後は読んでいない。
・アニメは1〜2話ぐらいは見たと思う。はっきりした記憶無し。
・そして。
アニメ「ドラえもん」を見たことが無い。
なので、花道の声がジャイアンだと言われてもピンと来ない。
マンモーニのペッシ、リバイスのバイスの方が馴染み深い。
というごくごく浅いファン状態。
(鑑賞後の感想)
情報をシャットアウトして鑑賞。
なので、りょーちんが主役でびっくり。
前半の主役はりょーちんで。
後半は原作主役の花道をメインに進行していくのかと思っていた。
そのままりょーちんか主役のままで更に驚いた。
タイトルの意味はそういうことなのか。
ポスターでりょーちんがセンターなのも、小さくて可愛いからおさまりがいいってことじゃなく。そういうことか。
気づいてからますます試合に乗ってきた。
まるで、私自身があの体育館にいるように物語の中に入り込んでいった。
いつまでも、この試合を見ていたい。そんな気持ちにもなっていった。
試合を通して選手たちは自分の壁を超えていく。
りょーちんはガードされてもドリブルで突破していく精神力をみせる。亡き兄に並び、越えようとする。
流川は味方を信じて(?)パスをしだすし。
ゴリは、残念ながら魚住のかつら剥きのシーンが削られているけれども。彼も壁を超える。
ミッチーは何度でも蘇り、主役の花道は完全に試合の流れを作り変えて、この試合が選手としてのピークを迎えることになる。
山王戦、一試合だけでどれだけ成長していくんだ。
瞬きも惜しいほど、試合に魅入られた。
これはいい感じに原作を忘れてしまったことも幸いしただろう。
先に放映されたアニメ作品に、思い入れが無いせいもあるだろう。
この映画に批判はあることも承知だが、私は感動した。
試合終了直前の無音で流川が動くシーン。特に固唾をのんで見た。
あれは流川がゾーンに入ったということなのだろうか。
自らの身体が面白いほどに動き、周囲の動きが全て見え、自分だけが加速していく世界にいる。
そこから逆転につなぐパスが生まれて、流川と花道のハイタッチ。
結末がわかっていながらも泣いていた。
こんなにのめり込める映画体験はめったに無い。機会があればまた映画館で見たい。
(減点箇所)
・りょーちんのお母さん「すがる女」疑惑。
夫が亡くなって、長男のソータくんに全力ですがったように見えた。
ソータくんが亡くなってりょーちんにすがりたくても。彼はその器じゃないと態度で示したようにも見えた。
これは私が勝手に思うことで、本来は違うのだろう。
ただりょーちんが出さなかった手紙に、生きているのが俺でごめん、みたいなことを書いていたので。
そうなのかなぁって。
りょーちんが山王戦を経て、成長したらすがりついたようにも見えたのは、やはり私の思い過ごしだろう。
・声優さん総取っ換えの件。
先に放映していたアニメには思い入れはないが。
ムビチケ販売した後に発表したのがモヤる。
(加点ポイント)
・木暮さん推し。
思った以上に出番があったから!
ちなSLAM DUNKでは
木暮さんと花道が一推し。
次は藤真さん。4番目にりょーちん。
子供の頃から不動。