Yotta

THE FIRST SLAM DUNKのYottaのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

バガボンドの扉絵で見たような背景画。

あのSLUM DUNKが本当に動いている。

連載の最終回は1996年
あれから26年の月日がながれ、
みなそれぞれのSlum Dunk 観を育み、
人生を変えたものもいるだろう。
辛い時に読み返したものや
SlumDunkを読み、バスケを始めたもの、
親から子へというものや、
アニメで知り、原作を読んだ世代もいたはずだ。

そのような長い年月を経て、
漫画家 井上雄彦から提示された、
映画『First Slum Dunk』は登場させた人物への愛、作者の夢、作品への想いが詰まった。
濃密な作品であった。

エンディングの息を呑む、厳選されたカット、音効は圧巻だが、それまで差し込まれるエピソードもまた、エンディングへ圧縮される感情の起爆剤となっていた。
上映後は疲労を覚えるほどの充足感に包まれた。

名シーン、名ゼリフも厳選され、絶妙に登場するのがファンにはたまらない演出だ。
あのシーンやあのセリフと欲張ってしまうのもよくわかる。
Yotta

Yotta