南森まち

THE FIRST SLAM DUNKの南森まちのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.9
全国大会初出場の翔北高校バスケ部はいよいよ王者・山王工業に挑む。開始直前のロッカーで湘北の宮城リョータは、幼少期を思い出す…というお話。
原作者の井上雄彦さんが監督・脚本も務める作品。

原作の空隙を埋めるリョータのこれまでの半生を描くエピソードを追加して、原作ファンを飽きさせないつくりが最大の見どころだろう。
これによって、単発映画としても楽しめるし、原作ファンもノスタルジーに浸るのみではなく新しい作品として新鮮に見られた。
それでいて、見どころや有名シーンの多い山王戦をメインに据えているため、初見の人にも非常に楽しめる内容だったと思う。

また、モーションキャプチャにアニメーションを重ねた動きは思っていたよりも質が高く、とてもクオリティが高かった。

ただ、リアルタイム連載を読んでいた人の中では5点満点だけれど、初めて本作品に触れる人には理解できない要素もありそう。

なので映画単体としては少し減点。でも私の心の中では5点満点です!
スラムダンク初心者にはオススメ映画、そして世代の人には超オススメ映画です!