実はずっと自分はスラムダンクという作品を避けていたし、自分の人生において一生触れない作品なんだろうと思っていた。
なぜなら学生時代にバスケ部の陽キャからいじめられていたためバスケは嫌いだったし、もちろんスラムダンクもそんな陽キャたちが好むような作品で自分みたいな陰キャでガチで辛い経験をしたような人間には響かない作品だと決めつけてしまっていたからだ。
だが先日数年前に亡くなった友人のご実家に伺った際に、その子のお母様からこの作品を勧められたので観ることにした。するとどうだ。公開時に劇場で観なかったことを後悔するくらいの大傑作だった。状況は違うが、この物語の主人公のリョータの人生が他人事には思えなかった。自分の人生も友達が多い方じゃなかったし、散々親に迷惑かけてきたし、胸が張り裂けそうな別れも経験した。そんな人たちへの救済への意味合いもあるこの映画に賞賛を送りたい。
兄から弟へ託されたものの闘い、あなたもこの目で刮目せよ！
