このレビューはネタバレを含みます
昔漫画は読んだことがあるけど、正直私自身が文化系すぎて、スポーツを熱持って応援する感覚がわからず、「桜木花道という主役気質でなんだかんだ天才肌の男の子がすごい試合をする漫画」というイメージしか残ってなく遠い記憶でした。
結果駆け込みで映画を見にいってめちゃくちゃよかった!!
こんなに号泣するとは思わなかったし、バックグラウンドがかかれただけでこんなに宮城リョータを好きになるとは思わなかった!!
個人的に私が家族を失う喪失感みたいなものを知ったばかりだったので、何を見ても失った息子を想ってしまう母の気持ちとか涙するお母さんを慰め方がわからないで呆然とするしかない子どもの気持ちとか宮城家の描写がキツイくらいリアルでささりまくりでした。
恐らく家族全員そーちゃんの遺体も見ていないだろうし尚更飲み込めないよな。
現実問題として二人の幼い子供を一人で育てなければならなくなったお母さん。傷ついた子ども達の生活を守ることを最優先すれば、健全ではないんだろうけど自分の悲しみやリョータに向き合うのが後回しになってしまうのもとてもよく分かる……。
でも単純に逃げてるだけではないんだよね。
とにかく宮城家への感情移入が止まらなかったです。
この映画、感覚に訴えてくるというか、いろいろ説明じみた言葉が少ないのもいいなぁ。
試合も応援も臨場感があってカッコいい!
リアルに試合を応援する感覚も楽しいし、いろんな想いを背負った選手達が各々役割をこなしながら同じボールを追いかけるってそれだけで熱いし青春だし素敵だなと思いました。
後々レビュー読み漁りいろんな賛否両論があったんだなと知りましたが、映画見てすぐ原作気になりすぎて読み返した私からすると、映画であえて名シーンを描き切らなかったのは漫画を楽しむために残した余白なのかな?と思ってしまうほど以前よりずっと熱を持って読めたので、映画からも先生のスラダン愛を感じとりました!
スラダン初心者の私にはとてもいい入り口でした!!