"FIRST"というより"BEST" SLAM DUNK。
長期連載の原作漫画を網羅的になりすぎずに2時間の「魅せる」映画に仕立て上げたのは見事。（逆に2時間映画でも楽しめる物語を何年にもわたって描き続けた手腕も並大抵ではないが）
私は試合の途中途中でエピソードが挟み込まれる手法に何ら違和感も不満もなく、もっとあってもいいぐらいだった。（どんなに素晴らしくてもぶっ通しでアニメの試合を見るのはしんどいと思う）
写実的で迫力あるアニメーションも凄いが、オープニングテーマから劇伴音楽、選手たちの荒い息遣いや鼓動、ボールの弾むダムダムという音、そして最後のあの名シーンの秒針の音...「音」に実にこだわりを感じる作品だった。
...ちょっと残念だったのは、永遠の格言「諦めたら...」が音声化されてしまい、自分の脳内で何百回と再生されたイントネーションとちょい違っていたこと（まあ、しゃあないけど）。
