Kenteさんの映画レビュー・感想・評価

Kente

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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.2

最狂の俳優vs最強の格闘家!

これは痺れました。ふだん全く見ないリゾートものということで、かったるいものを想像していましたが、良い意味で大きく裏切られました。最高の用心棒アクションでした。(サブタイ
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警官の血(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

疑惑のある上司の内偵というのは、宙ぶらりんの複雑な役どころを演じたら天下一品のチェ・ウシクにぴったりの役どころだとは思ったが、それゆえにもう少しギリギリまでスパイ役を続けてほしかったのに中盤であっさり>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

王道を一直線に爆走する青春スポーツムービー。あまりにカッコよすぎるサクセスストーリーで、もう一捻りほしいところですが、実話ベースなら仕方ないかな。 

皮肉交じりではあるものの厳しい現実を知るコーチの
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アス(2019年製作の映画)

3.5

少年が持っていたライターのように、火がつきそうでつかない展開でフラストレーションが溜まりもやもやしましたが、最終盤でようやくやってくれました。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

"This isn't a new weapon, it's a new world."

ううむ。情報過多でなかなか思考と感情が追いつかないな。決して難解ではないけどかなりハイコンテクストではある。
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.7

面白かった。この重厚な作品をさらに深化させるため、あと30分ほしかった。登場人物が必要最小限に抑えられており、韓国の歴史を知らない自分でもついていけた。その半面、キム部長が気にかけているところの一般市>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

荘厳な映像の魔力と、暴力的な重低音の音響と、見目麗しき俳優陣のクローズアップにやられっぱなしの2時間半。

旧約聖書とシェイクスピア史劇とスターウォーズ(とナウシカ?)をこってりと煮しめた、何千年後か
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.2

ダークコメディ大好き。

主人公たちがだんだん麻痺していき罪悪感を感じなくなっていくさまや、見境なく誰でも良くなっていきやり方も雑になっていく様子がとてもリアルで、下手なサイコスリラーよりも犯罪者の心
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

2.8

闇雲に殺しゃいいってもんじゃないのよ。

組事務所の窓に一発撃ち込んだだけでニュースになる日本の映画で、あんまり銃でボカスカやるのにリアリティ感じなくてね(いつも同じこと書いてる気がする)。劇伴も国内
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.1

んんん。

これまでの作品でキャロル・ダンバースを最強にしすぎてしまったせいで、お話を続けるにはもっと強い敵を持ってくるか、キャロルの全力を出させない足枷的な状況を作るかの2択にせざるを得ず、どうやら
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

"I am finding being alive fascinating."

すごいもんを観た。これは全ての抑圧されし者への応援歌だろうか。

自らの信じるまま、自由に生と性を謳歌するベラに羨望を
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60ミニッツ(2024年製作の映画)

3.0

総合格闘技に全振りしたストリートファイトとドイツ産というのが珍しいのを除いては、今イチかな。タイムリミットによる緊迫感の演出があまりうまくなかったので、ドキドキできなかった。

主演俳優は総合格闘家が
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アウトフィット(2022年製作の映画)

4.2

お仕事系・少人数・会話劇・渋いおじさん・ギャング・男のお洒落・どんでん返し...私の好きな要素がこの小品に全て揃っていて大当たりでした。

マチェーテ(2010年製作の映画)

4.0

おおコイツは凄え。字義通りに「血湧き肉躍る」ヴァイオレンスアクション。大物俳優たちみんなが楽しそうに撮影している姿が目に浮かぶぜい。すきま時間に嬉しい100分映画でスカッとしよう!

俳優としての「締
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

長いけど面白かった。面白いけど長かった。ただその長さが報われるほどカタルシスのあるラストだった。

アメリカと香港と日本のアクションスターが一堂に会し、凄まじいアクションの応酬を繰り広げる。特に凱旋門
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Lift/リフト(2024年製作の映画)

2.6

トリックをテクノロジーに委ねすぎると何でもありになりませんかね。別にモナ・リザだって軽々盗めそうだし都市一つをPC1台で潰せそうな人たちのクライム・アクションを見ても何もワクワクしませんよ。MIシリー>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

"I don't think you're a spider, you're a moth."

英国文学作品としては由緒正しく王道をいく物語展開と言えますが、それを何十倍も深く掘り下げ強烈な衝撃と戰
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ゆれる(2006年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ただただ身勝手な弟に人生を台無しにされた兄の物語。

弟のいる兄の立場として身につまされて観るのがつらかった。ひたすら兄には同情し、弟の言動には何一つ共感できる部分がなく、そんな弟を主人公に据えて何を
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

ついこの間七草粥を食べたばかりだったので興味深く見ました。

韓国人の映画というと激情と喧騒と怒涛というイメージが勝手にありますが、この作品はどちらかというと静かな映像と感情の表現でもって物語をつむい
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

「スロースタートで、いいんだよ」

人って、人に支えられて生きてるんだなっていう、ごく当たり前のことを深く骨髄に染み込ませてくれるような作品。

隣人さんとかスーパーの店員さんとか、身近な人をもう少し
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.3

「騙せる人間騙さんとどうすんねん?」

いやあ面白かったです。
税金を弄んでいるやつらがいるこの世の中で、悪知恵だけを武器に底辺からのし上がろうとする人の物語は爽快です。まあやってることはえげつないん
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.5

Googleでこの映画の出演者を検索すると上から12人ぐらい主演級の俳優が並ぶ豪華なキャスティング。4番バッターばかりで、みんな気持ちよくバットを振っている感じのオールスタームービー。

きっと監督は
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.3

"Can you imagine how many Harvey's there are out there?" 世の中に何人のハーヴェイがいるのかしら?

昨今の日本の芸能界における性加害問題と相ま
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

Mamma mia!

スーパーマリオシリーズは1〜3とマリオカート止まりなので知らないキャラもいくつかありましたが、それなりに楽しめたです。ただその楽しさは懐かしさだったり再現性に由来するものだった
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.2

これは年明ける前に見とくべき(≒新年早々見るのはおすすめできない)作品。

ジュリア・ロバーツの勝手なイメージから軽めのサイコ・スリラーを期待して見てみたら、話がどんどん壮大な方にころがっていき、「と
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

突拍子もないワン・イシュー(一発ネタ)の作品をここまで広げられるのすご。おバカカーアクションの割に意外とキャラ描写が丁寧で、それぞれの人物にそれなりのドラマがありました。

「警官殺し」にならないため
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

いともおかしく哀しき会話劇。

女王と、彼女に長く仕える公爵夫人、それに腹に一物を抱える没落貴族出身の女官の3人を軸とする、英国風のシニカルな口撃の応酬は、下手なアクション映画よりもスリリングでした。
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.0

ナイス!
悪い奴に奪われたヤバい物を凄腕エージェントがいかに取り戻すか...これは実にストレートに王道を行く物語なわけで、あとはどう味付けて楽しませてくれるかが重要ですが、これがまたこってりとした濃厚
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REDリターンズ(2013年製作の映画)

3.6

間違いのない俳優陣による間違いのないアクションコメディ。期待を大きく超えないが、期待を全く裏切らない安心して見れる作り。ここ最近、ギラギラした若手俳優の肩に力の入った連続ドラマを見ていたので、円熟味を>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.8

「最後まで行く」で、だいぶ遅ればせながら岡田准一の魅力に取り憑かれてしまったので、本流の(?)アクション映画を見てみました。やっぱり凄えわこの人。

アクの強い俳優を取り揃えた直球のヤクザ映画としても
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.2

これは珠玉のノワール・コメディ。とことんまで堕ちていく悪いやつの姿を生暖かく見守ろうではありませんか。無理のあるシーンやツッコミどころは度々ありましたが、勢いのある演技と演出で「最後まで」乗り切りまし>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.3

あはは、何これ(笑)

舞台が台北で、出てくるアジア人がなぜか皆韓国人という時点で胡散臭さ全開ですが、その胡散臭さのままで最後まで爽やかに突っ走りました。

人間が脳を極限まで使えるとなんでああなるの
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.2

んんん。高級なフランス料理のフルコースを、一皿あたりスプーン小さじ1杯ずつぐらいつまみ食いしたような映画でした。

ちょっと意図的にかどうか分かりませんが、どうも焦点がぼけてしまった印象。ジョセフィー
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

「血が騒いだら旗を掲げろ
武者震いがしたら山を打ち砕け」

素晴らしく血湧き肉躍るアクションエンターテインメント!まるでシェイクスピアの劇のように、めくるめく愛情と友情と憎悪の悲喜劇を怒涛の展開でノン
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.5

よきレイディーズ・アクション。テンポと間がよい殺人喜劇。

わたしにちって、GOG以外でおそらく初めてのカレン・ギラン作品。ようやく素顔が見れましたが、ネビュラ同様の鋭い視線と硬く引き締まった表情で、
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