shin

パリ、テキサス 2K レストア版のshinのレビュー・感想・評価

4.3
ずっと観たかった作品を映画館で。


タイトルと振り向くブロンドの美女のポスターだけは知っていてずっと観たかった作品。
愛のロードムービーだった。

映像は美しく、画面の中の色合いがとても好みだった。
赤と緑はとても印象に残っているし、青空と夕焼けも印象強く残っている。
8mmの映像を観るシーンは幸せが詰まりに詰まっていて素敵だった。

出会いと別れ。
愛と寂しさ。
愛しすぎてしまうが故に愛が見えなくなり滑り落ちてしまう。
僕は本当の息子のようにハンターを愛したウォルトとアンの2人が大好きだった。

トラヴィスがハンターを学校に迎えに行くシーンも好き。
家政婦との会話も笑えるし、バッチリ決めたトラヴィスも笑えた。
道幅くらいあった親子の距離感が物理的に精神的にも縮まるあのシーンは堪りません。

ジェーンが登場してからは彼女の美しさに圧倒される。
まさに振り向き美人。
美しさの中に脆さも垣間見えるあの雰囲気も良い。
ハンターの「左だよ。」は最高に痺れた。


愛は幸せであり、脆く寂しいものでもあった。
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