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アステロイド・シティのwoosのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
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TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。
2023年新作劇場鑑賞60作目。
客席はほぼ満席。
テーマ「回顧」

[全体として]
ウェス・アンダーソン監督作品はあの画面デザインが大好きで毎回観に行っている。この作り込まれたデザインと豪華キャストを見るだけでも払った分のチケット代は回収されてしまうと個人的には思っている。
モノクロのスタンダードサイズの画面から始まり、冒頭で「舞台アステロイド・シティ」を紹介しますという宣言とともにキャストが紹介され、劇中劇である「アステロイドシティ」の場面に映ると画面がカラーになりシネスコサイズになる構成。途中モノクロの現実パートに言ったりもするが混乱はなく観られる。
あと、はじめから3幕構成であることが示され、場面ごとに扉絵のようなものが出たりする。
お話(劇中劇)的には1955年、アメリカのネバダとかあたりの荒野にある、観光資源はクレーター、ガソスタと小さいモーテルくらいしかない町「アステロイドシティ」で行われる中学生の科学賞の授賞式に訪れた各家族や賞の関係者が宇宙人と遭遇し、トラブルに巻き込まれていくへんてこな群像劇って感じのお話。

[良かったところ]
今回も全体の完璧にデザインされたセットや衣装などは素晴らしかった。
独特のユーモアもいつも通りといった感じで、このゆるい雰囲気がいい。

[気になったところ]
この映画がウェス・アンダーソン作品初という人は面食らうかもしれない。
あとあと考えると結構ギョッとする要素はある。この監督作品なので非常にポップな絵面ではあるが、例えばこの町の近くでは核実験が行われているのが日常で、しょっちゅう警察がカーチェイスを繰り広げている。決して安全な場所とはいえないところが少し不穏な要素。

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相当好きでもない限り優先する映画でもないのかもしれません。
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