大大大好きなウェスアンダーソン。
画面のビジュアルだけではなく、ストーリー・プロット・展開・演出など、全てが高得点だなと思えるから大好きなのです。
ただこの作品を観て…本当に私は悲しい〜
前作フレンチディスパッチあたりから迷走しているなと思ってはいたけど、これはひどいよ〜
上映途中に飽きるって映画鑑賞においていちばん残念なことだと思うけど、今回そうなっちゃった理由を勝手に分析。それは、「話にまとまりがない」のと「登場人物が多すぎ」なことだと思う。
名前はおろか、誰が何の設定の人か分からなくなるほど、出てくる人が多すぎる。この話だったら半分くらいに減らしても成り立つと思う…
特にウェスアンダーソン作品は画面の四方八方でいろんなことが起きていてそれを全体として楽しめるのがベストだけど、画面のいろんなところでいろんな人が動きすぎていたり、この人はなんの人だっけって思い出す隙があると、それを考えながら字幕を読むのは至難の業。大事なポイントをいろいろ見落としてしまう。
ただ、英語が母語の人が完全に字幕なしで観たらおもしろいかもね。独特の言い回しやウィットに富んだ台詞、字幕には表現しきれない英語スピーカーにしかわからない面白さが確実にあるから、海外展開向けではないだけかもしれない。そう思いたい。
ウェスアンダーソンは大好きだから今後の巻き返しに期待したい。グランドブダペストホテルとかムーンライズキングダムは最高だったよ。
