このレビューはネタバレを含みます
もうちょっと事前に防護服を着ていけばよかったというか、ウェス・アンダーソン監督について試験勉強していけばよかった。開始10分で(何がどう?)状態になってしまって、その後イマイチ巻き返せなかった。レビューを読んでいると「これぞウェス・アンダーソン!」という感想が散見されて、同じ波に乗れなかったことが悔しい。
でももう多分掴んだ。背景美術と構成のギミックに凝っていて静かさを鮮やかに描く監督さんだ。
「演劇」というプラットフォーム“全体”を描いてきたことに動揺してしまって没入できなかったけど、宇宙人が出てきたあたりの緊張感は良かった。あと子どものセリフをギャグと捉えずに真摯に向き合う大人が多いのも魅力的だった。入れ子構造で見たいシーンが来ないというテンポの悪さはあるけど、出てきたシーンを精一杯楽しむというコース料理的な楽しみ方をするのが正解かなと感じた。
次観る予定のNetflixのベネ様のやつは楽しめると思う。