評価:B
2023年 監督:ウェス・アンダーソン
グランド・ブタペスト・ホテル
彩度の高いパステルカラーと、フレーム内フレーム・シンメトリー・キャストを真中に正面を向いたショット等、一枚絵の強さが印象的。
新しいファッションアイコンとしての魅力も十分あり、ひと目見ればアンダーソン監督作品と分かる個性と、映画を見たことない人にも刺さるような世界観は、映画以外の評価でも今後更なる飛躍が期待できる。
ストーリーはアステロイド・シティ、メイキング、制作裏の3つの軸でが進んでいくものであり、アステロイド・シティとメイキング、制作裏の連動性は低く、途中からストーリーに振落される気分になる。
感情移入や、心情の変化を感じようにも、戦場カメラマン(男の子の父親)、その役者どちらでストーリーを見れば良いのか分からなかった。
チープで可愛らしいセット・インパクトの強い構図は素晴らしいので、ぼんやりと全体のストーリーを見て、その世界観に浸るぐらいで楽しもう。