よしくん

硫黄島からの手紙のよしくんのネタバレレビュー・内容・結末

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

諸君、最善を尽くせ。そして己の正しいと思う道を行ってくれ。それが己の正義なのだ。

終わりだ。自決しか無い。これを上官に渡せ!
残された道はただ一つ。潔い死に様である。靖国で会おう。

ここで死ぬのと、生きて戦い続けるのとどちらが陛下の御ためになる?

散っていった仲間たちのためにも、最後まで戦ってくれ。

ーー
色々な考え方があり、最後は暴走した者もいる。投降して生きようかと思ったのに、捕虜になって殺されたりもする。手榴弾の引き金を引き、そのまま持っていたら命が吹き飛ぶ。命が軽い時代があった。それは攻める側も守る側も関係ない。そこにいる犬が吠えたら始末させる横暴。人間だけではない、あらゆる命を軽くしていた。

本当は生きたい、殺したくない、死にたくない。しかしその本音が言えない異常な時代。でも、どんな時代が変わっても、どんな状況になっても、与えて頂いた命を軽くしてはいけない。最後まで生き抜く、この姿勢はただしいと思う。時代が変わることで感じられる「正しい」生き様。

この作品は、辛く暗い極限のような中、沢山の死と隣り合わせの中で、安全なところにいる我々に戦争と命、何としても生き続けることの尊さを見せつける。ボディブローのように
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