徴兵令。
行きたくないと言ったら死罪。
自分が一番取り乱したいだろうに、
取り乱してしまう妻に
「大丈夫だ。」
と笑ってみせる主人公。
こういう夫にならなければと思う。
“貴様だったらそうして欲しいだろ?”
戦時中のオリンピック代表選手の重要性。
言葉が通じないから相手も自分と同じ恋人や家族が待つ人間であるのを認識する程理解出来なくなる。
バベルだわ。
お互い知らない言葉捲し立てて銃突きつけられたらどんだけ恐ろしいか…
アメリカ兵の捕虜を元オリンピック選手だった竹一が助けたシーン、
アメリカ兵サムの心境にシンクロし過ぎて涙止まんなかった。
アメリカ兵を囲んで袋叩きにして銃剣で突き殺す日本兵、
日本兵の捕虜の見張りを命じられ面倒だからと逃げようとしたことにして撃ち殺すアメリカ兵。
靖国で会おう、と手榴弾で自害を命ずる上官。
狂ってしまう伊藤中尉。
犬を殺せと命じる憲兵。
こんなことは、もうあってはならない。
米軍戦闘機爆撃、
米軍上陸、
日本軍手榴弾による集団自決、
照明弾の上がる夜戦。
父親たちの星条旗とクロスオーバーしてる。
この映画を日本人ではなく、
クリント・イーストウッドが撮ったことが凄い。