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硫黄島からの手紙のtAeKoのネタバレレビュー・内容・結末

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

家族のために戦う。でも家族を思うと無事に帰りたい。守るべきものがあると強くなる。でも、守るべきものがあると弱くもなる。


アメリカ兵のお母さんの手紙。敵だけど、みんなそれぞれに家族がいて、同じように母親がいて、その家族は無事に帰ってくることを願ってる。それなのにどうして、戦わなければならないのか、、、。

今ならひとが一人死ぬところを目の当たりにしたら、精神を壊してしまうひともいるだろう。でも、ここまで人がたくさん死んでると、慣れてしまうもんで、、、
敵ではない人を殺すことも、殺さなくてもよい人を、当たり前に殺すことができてしまう。
周りや環境で、こんなにも人は残酷になれるのだとこわく感じた。

今まで、生きるか死ぬかで恐怖を感じたことはない。普通に生きれてる今に生まれたことに感謝しなくてはと思った。

最後、栗林長官が自決するシーン。
自分の胸を拳銃で打ったとき、その瞬間を直接は見ず、でもその瞬間に顔色を変えず涙だけが流れるところ。とっても印象的だった。
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