弾けてない方のポップコーン

ベルリン・天使の詩 4K レストア版の弾けてない方のポップコーンのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に、寒い日にコーヒーを飲むこと、好きな人に会いに行くこと、自分の人生に迷いながら生きていくこと、この世の中がどういう仕組みなのかを見つけること、そう言った面倒が伴う様々な事が生きていることを実感できる唯一のことなのだとこの映画を見て、そうだったそうだったと思い出しました。

個人的に、便利になった世の中にとても空虚さを感じていたのと、天使の世界はどこへでも行けて、誰が何を考えてるかもわかり、空腹も味も感じず、まるで死後の世界だなと途中から思ったのですが、主人公が人間になり、ヒロインに会いに行くもなかなか会えなかったり、コーヒーを飲んだり、街の中を歩いたり、そう言ったシーンがとても生き生きと描かれていて、生きることに前向きな印象を受けました。
コロンボ含め、自分が知らないだけで、元天使たちが沢山いるんだという点も、生きることの不便さと喜びを分かち合える人が本当は沢山いるんだという気持ちになり、見ていてとても嬉しく感じました。