馬車で迎えに来るなんて　古い明治時代のよう　政略結婚　男を舐めてかかる傾向がある　幸福な娘じゃなかった　気概のある男ですよ　ゴルフお嫌い？　一番面白いのは私をかけること　女に推薦される男は当てにならない　あなたとどっか姿を消してしまうとか　腹だたしいんですよ！何もかも　あなたって気障ね、でもちょっと素敵だわ　僕はこれでも勇気だけはあるんです　娘の話はいかん　早見のやつどうしたんじゃろ　暴力団は酷いわね　京都の芸者と早速何かあったらしいですわ　軽井沢のゴルフ場で　早見さんに勝ってほしい　プライドの高い女だ　手紙　一寸お詫びしたいことがあります　君は佐竹さんの？　お父さん怒らすだけ　心の中であなたを応援してたの　僕はムキになってしまって　自分の心が怖かった　鷲尾との結婚の準備にきたの　政治家と実業家の結び付きなんて　もう少し私に付き合って　神戸で遊ばない？　香澄さんてちょっとわかんない人なのよ　大阪へ来て良かった、あなたに会えて　ロシアケーキとパンの店「パホースカ」今やっと振り出しに戻ったとこだ　妻子も何もかも失ってしもうて　しかしわしはまだ元気だ、希望を持ってるよ　時々来てくれよ　わしは時々寂しうなってな　知っとる　芸者なんか成り下がりよって　恥ずかしいやっちゃ　佐竹さんあなたはいつまで心に軍服を着てんですか　一度は帝国軍人だった男だ　節操を尊び、くだらん情に負けとうない　二度とそのことに触れんといてくれ　この頃の娘は口の聞き方を知らん　私たちどうなると思って？　僕は天涯孤独　恐ろしいほど自由ですよ　私を脅迫しないで　あなたこそ、いつまでも僕をからかわないでください　踊らない？　私もあなたと離れない　あの人も冒険されてるんでしょう　野暮な男にはなりたくない　アカの連中だね　あなたは怒ってらっしゃらないの？　さあ、どっちでっしゃろ　あなたを嫌いになれたら幸せですわ　よく来たね　アンダーウッド商会　わしに用というのはこれか　お父さん　おい離せ離さんか　余計なことはせんでくれ　早見くん察してくれたまえ　幼かった娘さんには何も罪はないはずじゃないですか　お父さんのことはうち諦めてますさかい　あのお方のなんですの？　雪ちゃんだね　うちは雪でよろしおす　僕は貧しい漁師の倅だ　僕にだってあの人と恋愛する資格がある　僕だって君のことはいつも考えている　しかし今の僕は駄目なんだ　僕はゴルフのキャディーをしながら上流の人たちばかり見てきた　今に自分もああなってみせると心に誓いながらね　軽薄な男かもしれない、野心家かもしれない　僕はあの人を失うわけにはいかないんだ　負けたくないんだ　出てきたりして悪おした　早見さんさいなら　うち待ってます、いつまででも　自分のしてることに罪を感じたの　素直になれないの、反抗してやりたいの　今夜あなたを帰しませんよ　これ以上あいまいな状態には耐えられない　僕に信じられるものを与えてください　私も決心したわ　あなたってお変わりになったみたい　心臓障害　無理していくことはないんだよ　今日わたしあなたの娘さんに会ったわ　どうして素直に抱いてあげられないの？　親らしいこと何をしてやったというの？　自分だけが苦しんで女の人は苦しんでないと思ってる　満州に人間の心を忘れてきたの？　大馬鹿だわ　なかなかよう看病しとる、さすがに親子じゃ　ああ見えても根は優しい殊勝な娘だとわしも感心したよ　雪子の京都のところ知らんかな？　はよ書いてくれ、わしは忙しいんじゃ　にっちもさっちもいかんようになりました　何もかもわたしがいたらんせいです　お父さんに手紙もろて嬉しうて　よう戻ってくれた　香澄さんに叱られたよ　気持ちの処理がつかなかった、恥ずかしいことじゃ　これからは一緒に仲良く暮らそう　お前の夢ばかり見とった　泣くな、泣かんでいい　大阪に行きます、鷲尾のところへ　わたしあの人の力になりたいの　わたしどんな罰でも受けるわ　あなたは遠い人でした　初めてあなたを理解することができました　早見さん、わたしあなたのことが　忘れてください　しかし女心というものは不思議なもんだ　相手が華やかな時には結婚を嫌がり不況に立つと進んでいこうという　しかしわしは何かそれも美しいと思う　2.3日田舎に帰ってみようと思います　元気になって帰ってこい　久しぶりの海の空気は僕の汚れた体と心を洗い清めてくれるような気がする　まあ、いいだろ　何もかんもだんだん良くなるね　今日もいい天気だ

笠智衆と有馬稲子の会話。「満洲の頃を思い出すんでしょ　将軍の　輝ける日の日本」
やはり1930年代は、そして当時の軍人にとっての満洲は、五族協和の夢の国だったのだろう。
1954年の木下惠介監督の名作『女の園』でも、再軍備化について、映画の中で議論されていた。
焼け跡から復興し、経済発展を遂げていこうとするこの時代、国際情勢も目まぐるしく変わり、「再軍備化」は、戦争の記憶がまだ新しい日本人にとっても深刻なテーマだったのだろう。
平成生まれの人間には、戦後まだ10年足らずの日本で「再軍備化」の話が出ていたという事実に少し驚きを隠せない。
しかし、現代の平和ボケしてしまった日本人よりも、まだ「日本」という国の立ち位置と将来を真剣に考えていたのだと頼もしく思える。
戦前派の人々が良くも悪くも国政を担っていたからだろう。

有馬稲子は勝気な令嬢がよく似合う。
自由奔放に見えて実は情けがあり心優しい、そんな素敵なお嬢さんだった。
メロドラマの名手大庭秀雄監督故に安心して観ていられた。

松竹、モノクロ、恋愛、人間ドラマ
出演者
高橋貞二、有馬稲子、佐田啓二
小山明子、杉田弘子、笠智衆、柳永二郎
須賀不二夫、高橋豊子、佐竹明夫、稲川善一、明石潮

【内容】
相手が華やかな時は結婚を嫌がり不況に立つとすすんでいこうと言う、女心は複雑ってお話

・ストーリー
主人公の有馬稲子はお嬢様
父親は大物政治家(柳永二郎)
実業家の佐田啓二と政略結婚の予定

マリッジブルー？な有馬稲子は知り合った高橋貞二に積極的な誘いをかけていい感じになる
有馬稲子が決心を固めたところで父親が死亡、佐田啓二は婚約の解消を申し出るが、有馬稲子は高橋貞二ではなく佐田啓二を選ぶ(落ちぶれた佐田啓二を見捨てられなかった)

サイドストーリーで
笠智衆と小山明子による父娘の和解までのドラマが展開される
笠智衆は有馬稲子とも、高橋貞二とも知り合いなので出番はそれなりに多い

【感想】
面白くない
中盤からずっと退屈
辛気臭いのが好きじゃない
ラストで晴れた日がどうこう言ってたけど意味不明
突如そんなワード出されても全然晴れやかになれなかった

・出演者
有馬稲子は気まぐれ令嬢役
結局高橋貞二とくっつかないんかい！ってなった
あえて、私ってかわいそうな女、をやってるように見える

高橋貞二は一応主役らしくモテモテ
有馬稲子、小山明子、杉田弘子とフラグがたつけど、劇中では誰ともくっつかない

笠智衆は将軍役、みんなが将軍って呼んでる役
元軍人で戦地から帰ったら妻子は別の男のお世話になっていた(現在奥さんは死亡、娘は小山明子)
それで幼かった娘は関係ないんだけど未だに許せない！
娘のことは話題に出されることすら拒否している、っていう拗らせているキャラクター

杉田弘子は高橋貞二が好きだったけど、高橋貞二がやらかしたせいでその話は消滅(ゴルフクラブで人を殴ったw)、その後あっさり別の男と結婚