このレビューはネタバレを含みます
試写会にて鑑賞。
『新聞記者』の藤井道人監督の恋愛映画のことで期待していた作品でした。
愛する人の余命を見守ることさえ辛いのに余命宣告を受けた本人の辛さは想像超えだろう。
まつりの人生とそんなまつりを愛する人たちの姿で泣ける。
真部はまつりとの出会いで変化していく。劇中でも’まつりのおかげで変わった’という台詞が良く出ている。しかし、それは言葉だけで、真部とまつりがどうやってお互いを愛することになったか、真部はどんな人で何でどう変わったのかはもう少し見せる必要があると思った。見せてはいるけど物足りない気がする。典型的な姿だけ見せている感じ。
二人の幸せな瞬間を音楽と共に見せること、物凄く美しくてワクワクしたけど、記憶に残るよりは短編的な印象が強かった。流されてしまう。映画は全体的にミュージックビデオ構成みたいな感じがあった。
「私も頑張るから」。明るく笑いながら言ったこと言葉は決して軽い言葉ではなかったことを後半部になって気付いてしまった。頑張ったね。
期待をしすぎでしたか?憾みの大きい映画です。